◇安心して「婚活」サポート
全国に広がった「婚活」ブーム。出会いのパーティーも数多く企画されているが、初めて利用する人にとっては何かと不安は付きもの。そんな初心者に、安心して最愛のパートナーを見つけてもらおうと活動しているのが、NPO法人キズナ(中央区)だ。
主な事業は、登録者同士のお見合い〜結婚をサポートする結婚相談業務と、月2回開催する年齢別の出会いのパーティー(飲食代込み男性4000円、女性3000円)。内容自体は民間の結婚相談所や、婚活ビジネスの企業と変わらないが、理事長の武富早智子さん(66)は「最近は婚活を巡る金銭トラブルも多く、及び腰になる人も多い。気軽に相談に来てもらえるように、NPO法人格取得にこだわりました」と語る。
元々は、武富さんも89年に民間の結婚相談所として事業を始めた。しかし、晩婚化が進み、最近では結婚や女性との交際に消極的な「草食男子」と呼ばれる若い男性も増えてきた。「民間会社では、どうしても利益を上げなくてはならない。無理したり、急がせたりするようなことをするのは嫌だった」と武富さん。「それならば、最初から非営利団体として男女の力になろう」と、07年にNPO法人にした。
これまで結婚に導いたカップルは約300組。モットーは「互いが十分理解した上での結婚成立」だ。例えば、お見合い後、交際を始めたカップルには最低でも(1)週2回の電話連絡(2)週1回のデート(3)月1回は10時間以上のデート−−を義務付ける。それが3カ月間続けば、次に▽それぞれの収入 ▽家族状況▽自分にとって絶対に許せないこと−−などを書き込んだ「身上書」を交換してもらう。「親密になってから、互いにマイナス部分を見せ合う。それによって、本当に結婚相手として受け入れることができるかどうか、判断してもらうようにしています」。こうして結婚すれば、数年で別れることは無いという。
キズナは「婚活チャレンジ150の質問」と題したオリジナル問題集も作成。初デートでの振る舞い方や、異性との会話で気を付けるべき点などを徹底指導している。
晴れて結婚したカップルから「この人に出会えて良かった」と手紙が届く時が、武富さんにとって何よりもうれしい瞬間という。「家庭を築き、互いに助け合える相手を探す機会を、1人でも多くの人に与えたい」。20年前からずっと変わらない思いだ。
◇NPO法人キズナ
18〜85歳まで、初婚・再婚にこだわらず、独身で結婚を真剣に考えている方を募集中。中央区天神3の9の10天神松井ビル901号。電話(092・733・4323)。
posted by 結婚情報 at 14:56
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